設備

風洞

全径間風洞

幅16mの国内最大級の全径間風洞です.レインボーブリッジや明石海峡大橋などわが国を代表する長大橋梁の全橋弾性模型の実験が数多くおこなわれています.また,送電線・通信ケーブルの実験にも使われてきました.下の写真は明石海峡大橋の実験の様子です.

強風シミュレーション風洞

風速30m/sまで対応できる境界層風洞で,低騒音化に配慮した設計で耐風の実験はもちろん空力騒音の実験にも対応しております.写真は橋梁の2次元モデルの実験および円柱の実験の様子です.

実験機器・計測機器

レーザードップラ振動計

レーザドップラ振動計はレーザのドップラ効果を利用し,レーザを照射したポイントにおける振動の速度と変位を検出します.測定物に直接触れることがないため,非接触で高精度な測定ができます.種類によって,長距離計測,多点スキャニング計測,測定点の表面処理が不要など機能を持つ,構造物の状態監視や動特性検査を手軽に行える機械です.

地上型レーダー変位計

地上型レーダー変位計は送信アンテナからレーダー波を送信し,対象物にから返ってきた反射波を受信アンテナで記録,位相の変位量から変動量を抽出します.1kmまでの遠隔測量で,1/100mmオーダーの高精度な相対変位の検出できます.多点同時に計測により,100Hzまでの構造物振動数特性を把握します.

CCDカメラ

ゴム支承など大変形を示す部材の歪を計測したり,構造物表面のひび割れ,路面ひび割れを捉えたりするための高精度カメラです.取得した画像データを分析するアルゴリズムの開発にも取り組んできました.

振動台

重量約50 kg,加振力50 kgfを持ちます.付属治具の交換により,水平・垂直の振動試験器及び起振器の両方で使用する事ができます.

無線センサ

マルチホップ無線通信で数10μ秒精度の時刻同期をしたり,高速データ転送したりできる無線加速度センサです.電池駆動で配線が不要な無線センサを利用すると,耐震・耐風設計された橋梁の評価や,長大構造物の動特性の解明が安価に効率的に行えると期待されています.

有線センサ

加速度計を利用して構造物の動的応答を計測します.サーボ型加速度計は高精度で,強い風や地震外力が作用していない状態でも,常時微動を計測して構造物に固有の動特性を把握できます.利便性や簡易性を向上したデジタル加速度計や,小型で簡単に持ち運びが可能なMEMS型加速度計も利用して,構造物・付帯物・車両等の挙動を詳細に把握できるようになりました.

並列計算機

当研究室では,数値流体解析などの計算負荷の大きい解析を行うために,並列計算機を複数台を保有し,最大160COREの並列計算が可能です.また風や風力発電量のリアルタイム予測システムも運用しています.